今日から会社をしばらく閉鎖しますと言われたら

今日から会社をしばらく閉鎖しますと言われたら、あなたは明日からどうやって飯を食いますか?

前回、セルビアのNisの市長さんの話を書きましたが、この近くにBorという銅鉱山の鉱山町があります。ユーゴ-スラビア時代から、日本の商社や、エンジニアリング会社が面倒を見ていて、プラントや設備を売って、技術指導などもやっていたようです。長年操業をやっている鉱山ですが段々と鉱石の品質が悪くなってきたので、歩留まりが悪く中々商売にならなくなってきているので、周りは結構きれいな山川があり、むしろ観光地として再生しようかと悩んでいると、鉱業所の所長が説明してくれました。それで、現在はフル操業しても、一週間に二日くらいしか工場を稼働させられず、従業員も困っているとのことでした。 続きを読む

終身雇用と改正高年齢者雇用安定法

今年の4月から、希望する全社員が65歳まで働けるよう、企業に義務づけた「改正高年齢者雇用安定法」とか言う法律が施行される事になったようです。

私たちの時代は、少なくとも一部上場の会社では、終身雇用だと思って、(実際にそうであったが)気長に勤めに出ていました。しかし、最近は一部上場といえども厳しい経営難に遭って、リストラをされる社員も多く、またリストラをされないまでも、定期昇給はフリーズされ、ボーナスカットは当たり前の世界になっているようです。

経団連としては、今回の法改正で、会社としては、若手新入社員の採用数に影響が出る可能性は否定できないとコメントしている。いったい実態はどうなのか、近くにいるメーカーや商社、コンサルタント、流通業などのサラリーマンに色々聞いてみました。 続きを読む

上司と部下

WBCの準決勝で、すっかり有名になった「行けたら行け」という指示ですが、TVや新聞で後出しじゃんけん的解説や評論で賑わっています。所詮結果論で、何も指示をしないで、仮にダブルプレーでも食らったら、何も策を講じなかったのはおかしいとか言われるわけです。うまくいったら上司の手柄、まずくいったら部下が悪い! これはサラリーマン世界では、常識以前の常識と言っても過言でないくらい、普通に上からは「曖昧な指示」が飛んできます。 続きを読む

ベイルートの内戦

現在、シリアでは内戦で大混乱のまっただ中です。こうした事態での被害者は常に弱者です。日本では、内戦とか反乱というものをあまり経験することがありませんが、実際に世界では、政治、宗教、民族、イデオロギーなど、色々な理由で内戦なるものが起こります。それが終わってみると、いったいあれは何だったのか?といったケースが多いようです。私たちが実際に海外で経験した内戦あるいはそれに類することについて、いくつかのケースを検証してみたいと思います。 続きを読む

海外でのリスクマネジメント

海外の現場で、民間企業であれ個人ベースであれ、仕事をする以上、残念ながらアルジェリアのような事故が起きるのはやむを得ないことです。事故が起こってから、マスコミなどが「国家として何が出来るのか」とか、「政府は国民を守るために最大の支援をすべきだ」とか、型どおりのことを報道しています。勿論外務省や現地政府などもそれなりの対策はしてくれるでしょうが、所詮我々は民間として経済原則で現地に赴いているわけで、基本は自己責任がスタートです。 続きを読む

世相とは

明けましておめでとうございます。昨年には、あちこちで国家の指導者が決まり、日本を始め今年はどうなるのか、見ものです。

新年だからといって、世の中ががらっと変わるわけでもないでしょうが、どう考えても最近の世相はとてもいいと言える状態ではない。これからどうなるのか? 先のことはわからないので、少し時間軸をのばして、昔はどうだったのか、終戦直後の世相を思い出してみることにしました。 続きを読む

コミュニケーション能力と基礎学力

企業の新卒採用で、一流企業の人事部長が「学生に対して要求することは何か?」と聞かれ、「コミュニケーション能力と基礎学力」と答えた。本音を聞いてみたら、コミュニケーション能力とは「名前を呼ばれたら返事くらいしろ」ということで、基礎学力とは「四算くらいできるようにしといてくれ」ということだそうだ。 続きを読む

はじめに

最近は技術の進歩や社会の仕組みの移り変わりが早い。例えば、今の20代の人たちはパソコンを普通に使っているが、彼らにしてみればWindowsという仕組みが当たり前であり、その性能に多少の違いこそあれ、もうずっと以前から今のような仕組みで動いていたと思っているふしがある。DOSのコマンドなど知る由もなく、ましてや、タイプライターを進化させたワープロ専用機時代に、薄っぺらな樹脂の記憶媒体を傷つけないよう後生大事に扱っていたことなどは、遠い昔の歴史の1ページに過ぎない。 続きを読む