モルドバ訪問記(農村の生活)

モルドバの首都はキシナウ。車で15分も走れば郊外に出る。そこから国道を離れて更に15分も走れば、典型的な欧州型の丘陵地帯が広がっています。その道路沿いに農村が軒を接して存在します。村と村の間は3~4キロくらいでしょうか。基本的には、人間が歩いて動ける範囲というのはどの世界でも似たようなものです。 続きを読む

モルドバ訪問記(主権国家と国境)

なかなか戦いが止まず、フランスやドイツなどのトップがモスクワまで出かけてプーチンさんと停戦等の話をしたウクライナ。そのお隣の小さな国、モルドバ共和国に2月の初めに行ってきました。 続きを読む

お墓の話

最近、ベトナム・ハノイで公苑墓地が満席で、足の踏み場もなく土葬されるので、火葬設備もあるのですが、日本のように普及しておらず、またシステマチックな形にはなっていないようです。 続きを読む

イラク北方部モスルの田舎の村長さんの依頼

チグリス川にほど近い村で、ダムの調査をやっていたとき、道に迷って近くにいた農村のおじさん(実は後で村長さんであることが判明)が道案内をしてくれたときの話です。冬に近い頃で、イラクといえどもこの地方では結構寒い日のこと、彼はとても親切で羊の皮を縫い合わせたえらく重たいマントを私に掛けてくれた。それがとても暖かく感謝をしつつ彼の案内で一通りダムの調査を終えて帰ろうとすると、まずは家に寄っていけと言うので、とにかく村長さんの家にお邪魔をした。少し遅めの昼飯時間だったのですが、彼は早速料理を家の者に作らせ、近くの小学校の英語の出来る先生も呼んで、宴会となった。 続きを読む

パナマ市の観光と環境(アメリカによる開発とその後始末)

JBICの依頼を受けて、パナマの都市インフラの話で、初めてマイアミ経由パナマに出張したときの話です。当時のパナマ市の市長さんは女性で、さすが陽気な中南米、昼晩宴会で、その合間に、都市ゴミ最終処分場、パナマ湾のヘドロの海や、観光開発と称して、軽飛行機で小一時間の地方などを見学して回った。 続きを読む

アフリカの超近代国家

私が中近東地域勤務をしていた、かれこれ40年以上前に、仕事仲間と、アフリカのソマリアにハルゲイシャ(春芸者?!)という街があるので是非一度訪問してみたいと思っていました。繊維関係の方は、そちら方面に、たまに出張して、プリント柄の反物を売り歩いていましたが、最近は商売どころではなく、海賊の巣で、アラビア湾から航行して来る船が乗っ取られたりして、自衛隊も船舶サポートのために港湾都市ジブチを基地に、活動していますが、現時点で国家としての体をなしていないといった程度の興味しかもっていませんでした。 続きを読む

今日から会社をしばらく閉鎖しますと言われたら

今日から会社をしばらく閉鎖しますと言われたら、あなたは明日からどうやって飯を食いますか?

前回、セルビアのNisの市長さんの話を書きましたが、この近くにBorという銅鉱山の鉱山町があります。ユーゴ-スラビア時代から、日本の商社や、エンジニアリング会社が面倒を見ていて、プラントや設備を売って、技術指導などもやっていたようです。長年操業をやっている鉱山ですが段々と鉱石の品質が悪くなってきたので、歩留まりが悪く中々商売にならなくなってきているので、周りは結構きれいな山川があり、むしろ観光地として再生しようかと悩んでいると、鉱業所の所長が説明してくれました。それで、現在はフル操業しても、一週間に二日くらいしか工場を稼働させられず、従業員も困っているとのことでした。 続きを読む

セルビアの名門都市・ニシュ市長の悩み

今から10年以上前に、日本政府代表として、旧ユーゴスラビアの各都市を訪問したときの話です。セルビア共和国のNis(ニシュ)市を2001年7月に訪問、1999年にNATOがクロアチアを支持して、セルビアを空爆した跡も生々しい時期に、そこの市長Mr. Goran Ciricさんから詳しい話を聞く機会を得た。 続きを読む

自治体の悩み(2)

関東のある大きな市の市長さんから頼まれて、企画室の室長さんを教育的立場から、中央省庁である経産省(当時の通産省)にご案内して、霞が関の国家計画と、地方自治体の計画をどうマッチングさせるかという観点で、話をしに通産省の課長に引き合わせた。 続きを読む