日本語が通じない

人間、歳を経ると、巧みなコミュニケーション能力を備えてくるものです。何を頼んでいるのか、正確に確実に相手に伝わります。コミュニケーション能力について、とかく巷では喧しく議論されていますが、議論の余地はありません。 続きを読む

道具の発達と内容との反比例

私が新入社員だった昭和30年代の中頃、手紙は候文の形式がかなり残っていた。「拝啓 貴社益々御清栄ノ段大慶ニ存ジ奉リ候。陳者、掲題ニ関シ…」と続く。このように、当時の文章は漢字とカタカナで構成されていた。これはもともと漢文がベースになっていたからだと解釈している。現在のように漢字とひらがなで構成されるようになったのは、かなり後になってからだったと記憶している。 続きを読む

言語明瞭、意味不明瞭

日本語で会話をしていても、無意識のうちに英単語が入って来てしまう時代になった。気をつけて日本語にするようにはしているが、海外と仕事をしている会社や仲間と気兼ねないやりとりでは、ついつい業界特有の英単語を使ってしまう。そして、そんな業界用語をうっかり一般の人にも使ってしまい、失敗するケースもある。そんな英語にまつわるエピソードを紹介したい。 続きを読む

あなたは牛や鶏と話せるか?

人が毎日生活する中で、季節を感じ、自然と対話し、花や木に心を寄せるなんていう何気ない生活が、コミュニケーションの重要な原点ではないかと思っている。そんな生活がだんだん影を潜め、都会では満員電車内でトラブルを起こす。会社ではパソコンと向き合い、生での話はなし。それでは、人間同士の会話なんてとても成り立ちそうにない。そんな昨今にほっとするエピソードをいくつかご紹介したい。 続きを読む

コミュニケーション能力と基礎学力

企業の新卒採用で、一流企業の人事部長が「学生に対して要求することは何か?」と聞かれ、「コミュニケーション能力と基礎学力」と答えた。本音を聞いてみたら、コミュニケーション能力とは「名前を呼ばれたら返事くらいしろ」ということで、基礎学力とは「四算くらいできるようにしといてくれ」ということだそうだ。 続きを読む