愛社精神と猿

先日、社内で高校サッカーの話になり、都大会で優勝し、全国出場することになった都立高校では、OBたちも大いに盛り上がっているらしいが、なぜそうなるのか俺にはよく分からないし、自分自身では全然そんな気にならない。愛校精神や愛社精神とはなんぞや、という発言から議論になった。 続きを読む

親が自分の子供を殺す話

子供が虐待を受けているのがわかって、地方自治体の職員が家庭訪問しても親に会えなかったり、会えても問題ありませんと言われて、時間がたつうちに、結果として子供が虐待で命を落とすという痛ましい事件が頻発しています。普通の人から見れば、子供が虐待されているのがわかっているのに、なんで子供の命を救うことが出来なかったのか不思議でならないはずです。 続きを読む

貧困層は救われるのか?

私たちODAに関わっている者にとって、ODA大綱と称して、日本の援助の原理原則を取り決めた枠組みがあります。これを10年ぶりに改訂する事になっています。ODAの援助の仕組みは、発展途上国のGNI(国がどのくらい金持ちか)を指標として、援助の枠組みを決めています。 続きを読む

母と娘

こんなタイトルで、最近の母娘事情を報道していました。何が問題なのかと良く聞いてみると、母親が60台後半で、娘が40才丁度くらいの親子の問題です。

この母親時代はまさに団塊の時代で、自分もキャリアーウーマンとして一生懸命働いたりしたが、結局は家庭に入り、専業主婦を長年やってきた。そして娘を産んで、育てるに当たって、自分が出来なかったことを娘にはさせようと、お稽古事に、そして女性として自立するために、大学院まで出させ、育て上げた。娘はそのおかげで大学の教授になり、且つ結婚して家庭を持ち、子供にも恵まれて、母親の理想とするものをすべて手に入れた。 続きを読む

たった一枚のセピア色の写真

50過ぎて、自分を育ててくれた両親が本当の自分の親でない事が分かり、しかも本当の親や兄弟も分かったが、本当の親は既に草葉の陰。親孝行したくても出来ないという悲劇的な話が報道されていました。赤ん坊の時に、僅か数十分の違いで生まれた他人と生まれた病院で取り違えられたのが悲劇の始まりだったようです。 続きを読む

結婚、出産・子育て、仕事に対する若者の意識

今年の厚労省の白書が「若者の意識を探る」として公表されました。

「厚生労働白書のテーマとして『若者』を取り上げるのは初めてです。現在の若者の意識について、結婚、出産・子育て、仕事といったライフイベントに焦点を当てて分析を行っています。様々な社会経済の変化に直面している若者の意識を捉え、若者の将来、ひいては我が国の将来を考える一助となればと考えています」と前言に書いてあります。 続きを読む

戦争と平和(7)(戦後)

小学校6年になる春に、赤坂に引っ越し、桧町小学校に入学しました。現在の赤坂小学校ですが、戦前戦中は乃木小学校です。すぐそばに乃木邸があります。

戦後2年しか経っていないので、まだまだ元高級住宅街は焼け野原のままでした。そこで私たちは、焼けただれた金網をバックネットにして野球をやり、他人の土地ですが、勝手に耕して、カボチャやサツマイモなどの食料を作っていました。 続きを読む