消費税値上げ後の対策

勝間勝代さんがラジオで、消費税値上げ後、またデフレにならないためには、年寄りは金を持っているのだから、若者のために消費をしろとか、一生懸命節約していても、世のためにならないので、ちゃんと消費をすることが大事だと仰せになっていました。

しかし、年寄りの身にもなってみて下さい。年金は又減らされる。現役の人間なら、先があるから色々考えられるかも知れませんが、消費をするために何か新しい収入源を考えるのはそう簡単ではありません。

社会保険も、今年の分のための解説書(どうやって保険料を決めるか?)という小冊子が送られてきました。よく読んでみると、今年から保険料を払わなくても良い人の、昨年の年収額を「引き上げた」と書いてあります。そうなると、当然保険料を払わない人の分を、残りの人が負担することになりますので、当然払う方の人の負担は増加するという理屈になります。そもそも国家の予算の建て方は、まずは必要な(ではなく必要と政府が勝手に思っている)金を計算して、その金を誰から幾ら取るかを決めるのだから、我々庶民の家庭の予算の建て方とはどう見ても異なります。

しかもそれだけで済む話ではなく、この医療保険にしても、近くのクリニックでよく観察していると、年寄りで、保険料を払っていないが、無料だから医者に来て、そうした患者は医者に、あるケースでは、薬を食事ほどの量も処方されて持ち帰っている。私に言わせれば、これは悪循環で、中には本当に薬の処方が多量に必要な人もいるのでしょうが、どうみても、医者はもうけのため、患者は金がかからないから、もらえるものは何でも処方してもらって持ち帰るという循環で、自助の努力で病を治す等という仕組みにはなっていない。

我々はなけなしの金をはたいて、自分の健康維持のために、ジムやテニススクールなどに個人の資金を投じて、健康を維持し、医者には年に1回くらい、風邪薬をもらいに行く程度で、個人の差引勘定からすれば、風邪1回分で何十万円なんていう話になる。

勿論互助システムだから、ある程度は致し方ありませんが、医療費なんて本当に治療の必要な人には大いに最高級の医療を施すのは結構。しかし、どう見ても、命に別状のない症状で、死ぬほど薬を処方してもらうとか、暴飲暴食、メタボに高血圧と、自己管理が出来て無くて、且つ保険料を払って無くても、お国はちゃんと面倒を見てくれるシステムになっている。

先日も区役所の多分老人対策で、自分で銀行に行っていますか?と聞かれたので、「行っていません」と答えたら、「どうしてですか?」と言うので、銀行通帳に金が入っていないから!!と答えておきました。ついでに「オレオレ詐欺に遭わないように」と言うので「絶対大丈夫ですから、ご心配なく」と答えたら、そういう方に限って、ひどい目に遭いますのでとしつこく言われたので、「払ってやりたくても、TVで放送されるような年寄りと違って、直ちに何千万円も払えるような境遇ではございませんので、ご心配なく」と言い、ついでに、この前似たような調査を警察署の方が聞いてきたので、同じ役所でやる仕事なら、別々にやらないで、もっと情報交換などして、経費節減に努め、困っている人はいるはずだから、効率よく仕事をして、税金を減らしてください!!と暇に任せて、色々言っておきました。

やはり日本的文化の発想からすれば、自助の努力をベースでやって、それでも国は面倒を見られませんと言うのであれば、それなら「のたれ死に」するしかない。といった循環の方が、経済原則からしても、自助の努力で生きるという原則からしても、理にかなっているかと思います。ただこういうことを言うと、今はそういう時代ではない、福祉国家、医療先進国国家としてはそんなことは出来ませんと言うのでしょう。

しかし、こうなった原因は、何でもお国が面倒を見てくれるという、甘えから来ているのではないでしょうか。だから、国民はすべからく自助の努力でがんばれ。国の出来ることは限られているので。なんて言えば、すぐ選挙で落とされるので、ふんだくれる所からは、いくらでもふんだくる思考で政治をやっているのでしょう、

出だしの、勝間勝代さんも、経済評論家という名の下に、このようなマクロ的な発言をするのでしょうが、しがない庶民は、「出るを制す」しかありません。金が余っている方は、どうぞ高級品を買って、消費税を一杯払って下さい。

結論的に言えば、ため込む日本人の心理状態は、「国は基本的には信用出来ない」と感じている人がほとんどでしょう。もしくは、俺は「勝手に生きる」、最後は「のたれ死にしてやる」という腹構えが出来ている人はほとんどいない、ということも言えるのかも知れません。

これからどうなるか見物です。