同僚がプレーナー(平削り盤)という、鋳物を平らに削る工作機械を本田技研工業に納入し、芯出し作業をやっていたときの話だ。「おやじ」と呼ばれていた本田宗一郎社長(当時)は、自ら菜っ葉服を着て、朝早くからオートバイのショックアブソーバーのパイプを磨いていた。ちょっと見には工員さんにしか見えなかった。 続きを読む
カテゴリーアーカイブ: 教育としつけ
礼儀正しい少年
税務申告の最後の日、税務署に向かうため、自由が丘から二子玉川行の電車に乗った。10時過ぎという時間が時間なので、車内は空いていた。 続きを読む
頭で考える、体で考える
大学生相手に、表面的な授業はともかく、実際に社会に出た時にあなた方はどう生きていけばいいのか、どんな考え方をしていったらいいのか、といった原点的な話をすると、結構食いつきがいい。いわく、「あなたは誰のものですか?」という質問をすると、けげんそうな顔をしている。 続きを読む
若いときの辛抱
大学は学問をするところだから、先生から大いに学問を教えてもらったらよいと思う。しかし、講師をやっているうちに気が付いたことは、彼ら彼女たちは、一般的に親からさえもあまり怒られた経験が少ないということだ。 続きを読む
お客の社長を飛行機に乗せられなかった駐在員
昭和の大経営者の一人である、八幡製鐵(現・新日鐵住金)の稲山嘉寛社長(当時)にまつわる、若者教育のエピソードをご紹介する。 続きを読む
人前でも食事のマナーに手厳しい母親
イタリアのSavonaという所から来られた良家のお嬢さんと、フランスの学校で下宿が一緒のご縁で、イースターの休みにその実家に遊びに行ったときの話である。 続きを読む
少年と他人のおやじ
昔、東南アジアの副支店長をしていた、Sさんという私学出身の知人がいる。彼の息子さん2人は当時、高校生だった。 続きを読む
群れで生きるために
一般的に、今の高校生くらいだと、精神的に中学生よりは少し落ち着いてきて、しかも少し将来のこと(といっても、大学に進学するか、専門学校に行くか、親の家業を継ぐか程度の漠然とした考え)も頭の片隅に少しはあるという程度であると了解している。前に書いたように、子供は自立していないばかりか、親が子離れしていないという風潮が一般的な現代では、このことをどうするかという社会問題としての取り上げ方をしてみても、時代が解決するというような言い方になってしまい、よい解決方法などそう簡単には見つかりそうもない。 続きを読む
社長の社員教育
大会社の社長といえば新聞に載るような方々が多いが、中には「ポツダム社長」やら運良い社長、ごますり社長等々、世の中必ずしも社長だから立派であるとは限らない。 続きを読む
電話代金1フランの経理処理
フランスで、自分の秘書を自分で面接し、採用した。そのお嬢さんのご両親は町でレストランの経営をしておられるとのこと。 続きを読む