社長と副社長(1)

どこの会社でも社長や副社長がいる。しかし、この二つの役職は大変な違いがあるらしい。

私は一部上場企業の社長や副社長になったことがないから判りませんが、なった方々の愚痴を聞くお相手は何度もしたことがあるので、多分そうなんでしょうね?と他人事としておもしろおかしく聞いて差し上げる。 続きを読む

会社の存亡を賭けたシナリオ

ある重要なプロジェクトを、クローズするためのシナリオを書かされたことがある。社内でも色々利害関係もあり、そんなことを配慮すると、ちゃんとしたシナリオにはならないし、仮に実施してもうまく行くはずがない。そこで一番過激なシナリオを書き、極秘裏に部長にドラフトを提出し、ご意見を伺った。部長曰く、「君、これは少し過激すぎないか? もう少し柔らかい書き方が出来ないか?」と言うので、本質的なところは替えずに、単に表現だけを書き換えて最終原稿とした。 続きを読む

会社役員と担当者の直接対決

上司と部下の関係では一般論を書きましたが、時には自分の立場からはかけ離れた社長や会社役員と直接対決せざるを得ない場面も一生に一度や二度はあるかも知れません。大体そんな時は、自分が非常に不利な立場とか、断崖絶壁に立たされるケースなどが想定されます。その様な場合は、自分が悪くなくても普通のサラリーマンなら、「申し訳ございません」とか「以後気をつけます」とか訳の分からない日本文化の見本のようなことを言って、うやむやに終わらすケースが多いはずです。あまりお勧めしませんが、その日本的解決方法でないやり方を少しご紹介しておきます。 続きを読む

社内会議

どこの会社でも、大なり小なり社内会議なるものは避けて通れない。課内会議とか室内会議など、同じ仲間との会議であれば、上司から部下へ、あるいは部下から上司への報告や、プレゼンや仲間同士での検討会など様々です。ということで、後は効率が良いか悪いかなどの問題となる。

しかし、私がおもしろいと思ったのは、同じ社内会議でも、それぞれ異なる部門の人たちとの会議では、同じ会社であるにも関わらず、対立構造で話が始まるケースが多い。例えば、営業部と財務部でA国のある案件への投資の話をする場合、財務部としては、A国にはすでに色々投資をしており、カントリーリスクが高く、これ以上投資をするのは問題であり、認可できないと言う。営業としては、是非とも実施したい案件です。 続きを読む

終身雇用と改正高年齢者雇用安定法

今年の4月から、希望する全社員が65歳まで働けるよう、企業に義務づけた「改正高年齢者雇用安定法」とか言う法律が施行される事になったようです。

私たちの時代は、少なくとも一部上場の会社では、終身雇用だと思って、(実際にそうであったが)気長に勤めに出ていました。しかし、最近は一部上場といえども厳しい経営難に遭って、リストラをされる社員も多く、またリストラをされないまでも、定期昇給はフリーズされ、ボーナスカットは当たり前の世界になっているようです。

経団連としては、今回の法改正で、会社としては、若手新入社員の採用数に影響が出る可能性は否定できないとコメントしている。いったい実態はどうなのか、近くにいるメーカーや商社、コンサルタント、流通業などのサラリーマンに色々聞いてみました。 続きを読む

上司と部下

WBCの準決勝で、すっかり有名になった「行けたら行け」という指示ですが、TVや新聞で後出しじゃんけん的解説や評論で賑わっています。所詮結果論で、何も指示をしないで、仮にダブルプレーでも食らったら、何も策を講じなかったのはおかしいとか言われるわけです。うまくいったら上司の手柄、まずくいったら部下が悪い! これはサラリーマン世界では、常識以前の常識と言っても過言でないくらい、普通に上からは「曖昧な指示」が飛んできます。 続きを読む

サラリーマン生活の第一歩

4月も間近でこれからサラリーマン生活の第一歩を歩き始める方々もおられると思います。私自身は学生時代から勤め人のような環境も経験し、それから会社に入ったのが昭和35(1960)年で、それから半世紀以上も経ち、最近の、若い方の仕事ぶりなどを見ていると、社会環境は当然変わっていますが、善し悪しは別として、本質的には何も変わっていない部分もかなりあると感じています。そうした経験と照らして、サラリーマン生活の色々な局面を、検証してみたいと思います。 続きを読む