サラリーマン教育の原点

事務系であれ、技術系であれ、それぞれの企業で新人に求められる要素としては、コミュニケーション能力(呼ばれたら返事くらいしろ)があり、創造的で個性があり、基礎的教養(四則の計算ぐらいちゃんと出来てほしい)がある人というのが一部上場の大企業の人事部の要求する人間像だと以前書いたことがあります。 続きを読む

ベイルートの内戦

現在、シリアでは内戦で大混乱のまっただ中です。こうした事態での被害者は常に弱者です。日本では、内戦とか反乱というものをあまり経験することがありませんが、実際に世界では、政治、宗教、民族、イデオロギーなど、色々な理由で内戦なるものが起こります。それが終わってみると、いったいあれは何だったのか?といったケースが多いようです。私たちが実際に海外で経験した内戦あるいはそれに類することについて、いくつかのケースを検証してみたいと思います。 続きを読む

リビアでの収監事件

西側諸国の外国人が自由に入国できなかった時代、リビアの日本大使館で木曜日の夕方(日本流に言えば金曜日の夕方)からの宴会に招待を受け、現地商社駐在員や通信関係の工事で滞在していた工事関係者などがごちそうになった。

当然お酒も出たので皆さん大喜びで、特にリビアやサウジなど、酒に厳しい国なので、遠慮なしに飲み食いをして、私どもは前回書いたように、麻雀仲間と一緒に借り上げ社宅のマンションで夜中まで遊んでホテルに帰った。後に残った人たちは最後まで食べ尽くして、遅くまで公邸で粘っていたようです。 続きを読む

リビアでの事件始末記

カダフィ大佐が統治していた時代、リビア政府は西側諸国に対して、パスポートにアラビア語での表記をするよう、各国政府に要請した時代があった。日本政府はじめ、どこの国もそれには従わず、従って、仮に入国しようとしても、トリポリの飛行場でUターンさせられる可能性が大きかった。 続きを読む

海外でのリスクマネジメント

海外の現場で、民間企業であれ個人ベースであれ、仕事をする以上、残念ながらアルジェリアのような事故が起きるのはやむを得ないことです。事故が起こってから、マスコミなどが「国家として何が出来るのか」とか、「政府は国民を守るために最大の支援をすべきだ」とか、型どおりのことを報道しています。勿論外務省や現地政府などもそれなりの対策はしてくれるでしょうが、所詮我々は民間として経済原則で現地に赴いているわけで、基本は自己責任がスタートです。 続きを読む

物を売るのか、人を売るのか

最近の物売りは会社のOB名簿などで調べて、片っ端からいきなり電話で、「金融商品や保険、不動産などいりませんか? 興味ありませんか?」と聞いてくる。暇なときにはからかい半分で応対するが、あんなコンタクトで商売になるものかと、人ごとながら心配になってしまいます。

物を売るというのは、色々な意味で商売の原点です。黙っていても売れるような差別化された商品なら別ですが、販売競争の激しい世界ではそう簡単ではありません。そんないくつかの経験をご紹介していきます。 続きを読む

利益とは何か?

新入生の頃、社長に「君、利益とはなんだか知っているかね?」と聞かれ、若気の至りで、「当然安く仕入れて、出来るだけ高く売るのが利益でしょう」と答えたことがあった。それを聞いて、社長は「それは違う。相手のために一生懸命尽くしてあげれば、何時かは何かの形で返ってくる。それが利益というものです」と言われた。その時は、「そんなこと言っていたら、商売なんかにならない」と考えていた。 続きを読む

サラリーマンあれこれ

まもなく4月1日になると、やっとの思いで就活を終えて、希望と不安を抱きながら、新入生は社会人という人生を歩み始めることになります。所詮時代は変わっても、人間の本質は変わらないと勝手に思い込んでいるので、現代に参考になるかどうかはわかりませんが、長年サラリーマンをやり、国の内外で経験させてもらった、サラリーマンに関係ある色々な内容(商売、信用、会社など)をご紹介しようと思います。 続きを読む