リビアでの収監事件

西側諸国の外国人が自由に入国できなかった時代、リビアの日本大使館で木曜日の夕方(日本流に言えば金曜日の夕方)からの宴会に招待を受け、現地商社駐在員や通信関係の工事で滞在していた工事関係者などがごちそうになった。

当然お酒も出たので皆さん大喜びで、特にリビアやサウジなど、酒に厳しい国なので、遠慮なしに飲み食いをして、私どもは前回書いたように、麻雀仲間と一緒に借り上げ社宅のマンションで夜中まで遊んでホテルに帰った。後に残った人たちは最後まで食べ尽くして、遅くまで公邸で粘っていたようです。 続きを読む

リビアでの事件始末記

カダフィ大佐が統治していた時代、リビア政府は西側諸国に対して、パスポートにアラビア語での表記をするよう、各国政府に要請した時代があった。日本政府はじめ、どこの国もそれには従わず、従って、仮に入国しようとしても、トリポリの飛行場でUターンさせられる可能性が大きかった。 続きを読む

物を売るのか、人を売るのか

最近の物売りは会社のOB名簿などで調べて、片っ端からいきなり電話で、「金融商品や保険、不動産などいりませんか? 興味ありませんか?」と聞いてくる。暇なときにはからかい半分で応対するが、あんなコンタクトで商売になるものかと、人ごとながら心配になってしまいます。

物を売るというのは、色々な意味で商売の原点です。黙っていても売れるような差別化された商品なら別ですが、販売競争の激しい世界ではそう簡単ではありません。そんないくつかの経験をご紹介していきます。 続きを読む

世相とは

明けましておめでとうございます。昨年には、あちこちで国家の指導者が決まり、日本を始め今年はどうなるのか、見ものです。

新年だからといって、世の中ががらっと変わるわけでもないでしょうが、どう考えても最近の世相はとてもいいと言える状態ではない。これからどうなるのか? 先のことはわからないので、少し時間軸をのばして、昔はどうだったのか、終戦直後の世相を思い出してみることにしました。 続きを読む

言語明瞭、意味不明瞭

日本語で会話をしていても、無意識のうちに英単語が入って来てしまう時代になった。気をつけて日本語にするようにはしているが、海外と仕事をしている会社や仲間と気兼ねないやりとりでは、ついつい業界特有の英単語を使ってしまう。そして、そんな業界用語をうっかり一般の人にも使ってしまい、失敗するケースもある。そんな英語にまつわるエピソードを紹介したい。 続きを読む

あなたは牛や鶏と話せるか?

人が毎日生活する中で、季節を感じ、自然と対話し、花や木に心を寄せるなんていう何気ない生活が、コミュニケーションの重要な原点ではないかと思っている。そんな生活がだんだん影を潜め、都会では満員電車内でトラブルを起こす。会社ではパソコンと向き合い、生での話はなし。それでは、人間同士の会話なんてとても成り立ちそうにない。そんな昨今にほっとするエピソードをいくつかご紹介したい。 続きを読む

謝って済まない話

テレビを見ていたら、消費税値上げ法案が通ったすぐ後で、野田総理が「消費税を引き上げるということ(中略)マニフェストには明記してございません。記載しておりませんでした。このことについては、深く国民の皆様にこの機会を利用してお詫びをさせていただきたい」という。確かこの方は「不退転の決意で、政治生命を懸けて、命を懸けて」とか言っていたはず。 続きを読む