旧ユーゴスラビアの内戦と戦闘

旧ユーゴスラビアは第二次大戦中、ドイツやイタリアに支配され、戦後、パルチザンをやっていたチトーが新社会主義を標榜して、現在のセルビア、クロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、モンテネグロなどをとりまとめて、連邦国として何とかバランスを保っていました。

しかし、旧ソ連邦としての位置づけにあった東欧諸国が民主化し始めると、チトーが亡くなったあと、上記の国々が5つの民族と3つの宗教という複雑な枠組みの中でそれぞれ独立運動を始め、その紛争が「ユーゴスラビア紛争」と言われています。その中には、スロベニアの独立戦争「十日間戦争」、セルビアとクロアチアの「クロアチア紛争」、首都サラエボを中心に起こった「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争」などがあり、このような諸紛争が1991年から2000年まで延々と続いて、最近やっと落ち着いているという状況です。

紛争後、ご縁があって日本アドリア経済委員会(旧ユーゴスラビア経済委員会)の副会長を拝命し、紛争の跡が生々しい2001年に政府代表ミッションとしてこれらの諸国を訪ねた時の現場の様子をご紹介しておきます。 続きを読む

謝って済まない話

テレビを見ていたら、消費税値上げ法案が通ったすぐ後で、野田総理が「消費税を引き上げるということ(中略)マニフェストには明記してございません。記載しておりませんでした。このことについては、深く国民の皆様にこの機会を利用してお詫びをさせていただきたい」という。確かこの方は「不退転の決意で、政治生命を懸けて、命を懸けて」とか言っていたはず。 続きを読む