モルドバ訪問記(農村の生活)

モルドバの首都はキシナウ。車で15分も走れば郊外に出る。そこから国道を離れて更に15分も走れば、典型的な欧州型の丘陵地帯が広がっています。その道路沿いに農村が軒を接して存在します。村と村の間は3~4キロくらいでしょうか。基本的には、人間が歩いて動ける範囲というのはどの世界でも似たようなものです。 続きを読む

サラリーマン教育の原点

事務系であれ、技術系であれ、それぞれの企業で新人に求められる要素としては、コミュニケーション能力(呼ばれたら返事くらいしろ)があり、創造的で個性があり、基礎的教養(四則の計算ぐらいちゃんと出来てほしい)がある人というのが一部上場の大企業の人事部の要求する人間像だと以前書いたことがあります。 続きを読む

親が自分の子供を殺す話

子供が虐待を受けているのがわかって、地方自治体の職員が家庭訪問しても親に会えなかったり、会えても問題ありませんと言われて、時間がたつうちに、結果として子供が虐待で命を落とすという痛ましい事件が頻発しています。普通の人から見れば、子供が虐待されているのがわかっているのに、なんで子供の命を救うことが出来なかったのか不思議でならないはずです。 続きを読む

広島の災害で思うこと

天災は忘れないうちにやってくる今日この頃ですが、広島で災難に遭われた方々には深くお悔やみを申し上げます。しかし、これは天災ではなく、間違いなく人災でしょう。本来日本列島は、地震、雷、火事、おやじと災害列島と言われてきましたが、最後のおやじだけはすっかり衰退してしまいました。しかし、それでも、これだけの天災に遭いながら、なおかつ住み続けるというのは、よほど日本列島が豊かだからではないでしょうか? 続きを読む

国家の長

日本は輸入食品であふれており、戦時中のひもじい時代に育った自分としては、結構な時代になったものだと感心すると同時に、配給制度もなく、個人の懐次第では何でも食べられる時代が何時まで続くのか、色々考えさせられる時代でもあります。日本政府も、やれ食料の自給率をもっと上げなければいけないとか、いざというときのsecurity cropとしての米はどうするんだというような議論をしているようです。 続きを読む

貧困層は救われるのか?

私たちODAに関わっている者にとって、ODA大綱と称して、日本の援助の原理原則を取り決めた枠組みがあります。これを10年ぶりに改訂する事になっています。ODAの援助の仕組みは、発展途上国のGNI(国がどのくらい金持ちか)を指標として、援助の枠組みを決めています。 続きを読む

日本のNGO

私の長年の友人がNGO活動をやっていて、偉くなりすぎて、昨年叙勲の栄に浴したので、勲章もらうと命が縮むらしいから気をつけた方が良いなどと悪いアドバイスをした覚えがあります。本人は相変わらずお元気なので結構ですが、そんなご縁で、日本のNGOとのお付き合いもそれなりにあります。 続きを読む

語り伝え(伝承)の大切さ

2011年3月11日に発生した東日本大震災以来、東京の直下型地震や、東南海大地震等々、近々起こりうる大災害についてその予報や対策など色々議論され、TV等でも報道されていますが、結局は一人一人の命の問題です。歴史的に何千年、何億年単位では勿論、大災害が起こっているのは事実ですし、私たちが現在生きている、たった100年前後の間でも、災害が起こったそれぞれの地域で、その後の復興や、その時に生き延びた人々の生の声が必ずしも生かされていないような気もします。それぞれの地域で身近に起こった災害で生き延びた人たちの現場の話をもとに、今一度来たるべき大災害にどう覚悟をして、どう命を守るのかを整理して見るのも良い機会かと思います。 続きを読む

スマートコミュニティー

通常、我々国民は、国税や地方税を払い、その金をまとめて、国家や地方自治体が我々国民や住民に対して、必要なサービスを提供するというのが、本来の形です。また、我々が勤めている企業などは法人税を払い、それも重要な財源となります。

しかし、最近は異常気象で台風に見込まれ、あちこちで水害、災害が発生し、住民に避難勧告や避難命令が出され、動けない老人などは、「私は動けないので、ここに留まり、万が一のことがあれば、ここで死ぬ覚悟がある」という人もおります。 続きを読む

自治体の悩み(2)

関東のある大きな市の市長さんから頼まれて、企画室の室長さんを教育的立場から、中央省庁である経産省(当時の通産省)にご案内して、霞が関の国家計画と、地方自治体の計画をどうマッチングさせるかという観点で、話をしに通産省の課長に引き合わせた。 続きを読む