イラク北方部モスルの田舎の村長さんの依頼

チグリス川にほど近い村で、ダムの調査をやっていたとき、道に迷って近くにいた農村のおじさん(実は後で村長さんであることが判明)が道案内をしてくれたときの話です。冬に近い頃で、イラクといえどもこの地方では結構寒い日のこと、彼はとても親切で羊の皮を縫い合わせたえらく重たいマントを私に掛けてくれた。それがとても暖かく感謝をしつつ彼の案内で一通りダムの調査を終えて帰ろうとすると、まずは家に寄っていけと言うので、とにかく村長さんの家にお邪魔をした。少し遅めの昼飯時間だったのですが、彼は早速料理を家の者に作らせ、近くの小学校の英語の出来る先生も呼んで、宴会となった。 続きを読む

セルビアの名門都市・ニシュ市長の悩み

今から10年以上前に、日本政府代表として、旧ユーゴスラビアの各都市を訪問したときの話です。セルビア共和国のNis(ニシュ)市を2001年7月に訪問、1999年にNATOがクロアチアを支持して、セルビアを空爆した跡も生々しい時期に、そこの市長Mr. Goran Ciricさんから詳しい話を聞く機会を得た。 続きを読む

社長と副社長(1)

どこの会社でも社長や副社長がいる。しかし、この二つの役職は大変な違いがあるらしい。

私は一部上場企業の社長や副社長になったことがないから判りませんが、なった方々の愚痴を聞くお相手は何度もしたことがあるので、多分そうなんでしょうね?と他人事としておもしろおかしく聞いて差し上げる。 続きを読む

会社役員と担当者の直接対決

上司と部下の関係では一般論を書きましたが、時には自分の立場からはかけ離れた社長や会社役員と直接対決せざるを得ない場面も一生に一度や二度はあるかも知れません。大体そんな時は、自分が非常に不利な立場とか、断崖絶壁に立たされるケースなどが想定されます。その様な場合は、自分が悪くなくても普通のサラリーマンなら、「申し訳ございません」とか「以後気をつけます」とか訳の分からない日本文化の見本のようなことを言って、うやむやに終わらすケースが多いはずです。あまりお勧めしませんが、その日本的解決方法でないやり方を少しご紹介しておきます。 続きを読む

終身雇用と改正高年齢者雇用安定法

今年の4月から、希望する全社員が65歳まで働けるよう、企業に義務づけた「改正高年齢者雇用安定法」とか言う法律が施行される事になったようです。

私たちの時代は、少なくとも一部上場の会社では、終身雇用だと思って、(実際にそうであったが)気長に勤めに出ていました。しかし、最近は一部上場といえども厳しい経営難に遭って、リストラをされる社員も多く、またリストラをされないまでも、定期昇給はフリーズされ、ボーナスカットは当たり前の世界になっているようです。

経団連としては、今回の法改正で、会社としては、若手新入社員の採用数に影響が出る可能性は否定できないとコメントしている。いったい実態はどうなのか、近くにいるメーカーや商社、コンサルタント、流通業などのサラリーマンに色々聞いてみました。 続きを読む

言語明瞭、意味不明瞭

日本語で会話をしていても、無意識のうちに英単語が入って来てしまう時代になった。気をつけて日本語にするようにはしているが、海外と仕事をしている会社や仲間と気兼ねないやりとりでは、ついつい業界特有の英単語を使ってしまう。そして、そんな業界用語をうっかり一般の人にも使ってしまい、失敗するケースもある。そんな英語にまつわるエピソードを紹介したい。 続きを読む

あなたは牛や鶏と話せるか?

人が毎日生活する中で、季節を感じ、自然と対話し、花や木に心を寄せるなんていう何気ない生活が、コミュニケーションの重要な原点ではないかと思っている。そんな生活がだんだん影を潜め、都会では満員電車内でトラブルを起こす。会社ではパソコンと向き合い、生での話はなし。それでは、人間同士の会話なんてとても成り立ちそうにない。そんな昨今にほっとするエピソードをいくつかご紹介したい。 続きを読む

コミュニケーション能力と基礎学力

企業の新卒採用で、一流企業の人事部長が「学生に対して要求することは何か?」と聞かれ、「コミュニケーション能力と基礎学力」と答えた。本音を聞いてみたら、コミュニケーション能力とは「名前を呼ばれたら返事くらいしろ」ということで、基礎学力とは「四算くらいできるようにしといてくれ」ということだそうだ。 続きを読む