自然環境と人殺し

最近若者の殺人事件が毎週のように報道されている。更には若夫婦が自分の乳児、幼児を虐待したり殺したりする事件が後を絶たない。TVでも教育者や専門家と称する人たちが、色々解説しているが、所詮後から解説で、私の年代では全く理解が出来ない。 続きを読む

モルドバ訪問記(主権国家と国境)

なかなか戦いが止まず、フランスやドイツなどのトップがモスクワまで出かけてプーチンさんと停戦等の話をしたウクライナ。そのお隣の小さな国、モルドバ共和国に2月の初めに行ってきました。 続きを読む

日本語が通じない

人間、歳を経ると、巧みなコミュニケーション能力を備えてくるものです。何を頼んでいるのか、正確に確実に相手に伝わります。コミュニケーション能力について、とかく巷では喧しく議論されていますが、議論の余地はありません。 続きを読む

お墓の話

最近、ベトナム・ハノイで公苑墓地が満席で、足の踏み場もなく土葬されるので、火葬設備もあるのですが、日本のように普及しておらず、またシステマチックな形にはなっていないようです。 続きを読む

神との対話

いきなりこんな話をはじめると何かあったのですか?と聞かれそうですが、まあ聞いて下さい。

歌人で岡野弘彦という方がおられます。神主の家に生まれ、現在は、日本藝術院会員、文化功労者。國學院大學名誉教授で皇室にも関わり、昭和天皇の歌の指南役なども務められた方です。 続きを読む

第一次世界大戦から100年(誰のために戦争をするのか?)

今年で第一次世界大戦が始まって100年目。足かけ5年の戦いでしたが、軍事関係者の死者が900万人、非戦闘員の死者が1,000万人と言われています。主戦場は欧州全土ですが、当時の武器のレベルからしても、如何に大量の死者が出たか、この数字だけでもなぜそんなに戦わなければならなかったのか。「サラエボ事件」の歴史的な意味合いについて、意見を交わす国際会議が、今年、事件の発端となった、現在のボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボで開催されるという話です。

続きを読む

旧ユーゴスラビアの内戦と戦闘

旧ユーゴスラビアは第二次大戦中、ドイツやイタリアに支配され、戦後、パルチザンをやっていたチトーが新社会主義を標榜して、現在のセルビア、クロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、モンテネグロなどをとりまとめて、連邦国として何とかバランスを保っていました。

しかし、旧ソ連邦としての位置づけにあった東欧諸国が民主化し始めると、チトーが亡くなったあと、上記の国々が5つの民族と3つの宗教という複雑な枠組みの中でそれぞれ独立運動を始め、その紛争が「ユーゴスラビア紛争」と言われています。その中には、スロベニアの独立戦争「十日間戦争」、セルビアとクロアチアの「クロアチア紛争」、首都サラエボを中心に起こった「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争」などがあり、このような諸紛争が1991年から2000年まで延々と続いて、最近やっと落ち着いているという状況です。

紛争後、ご縁があって日本アドリア経済委員会(旧ユーゴスラビア経済委員会)の副会長を拝命し、紛争の跡が生々しい2001年に政府代表ミッションとしてこれらの諸国を訪ねた時の現場の様子をご紹介しておきます。 続きを読む