サラリーマン生活の第一歩

4月も間近でこれからサラリーマン生活の第一歩を歩き始める方々もおられると思います。私自身は学生時代から勤め人のような環境も経験し、それから会社に入ったのが昭和35(1960)年で、それから半世紀以上も経ち、最近の、若い方の仕事ぶりなどを見ていると、社会環境は当然変わっていますが、善し悪しは別として、本質的には何も変わっていない部分もかなりあると感じています。そうした経験と照らして、サラリーマン生活の色々な局面を、検証してみたいと思います。 続きを読む

工場のおやじ(本田宗一郎)

同僚がプレーナー(平削り盤)という、鋳物を平らに削る工作機械を本田技研工業に納入し、芯出し作業をやっていたときの話だ。「おやじ」と呼ばれていた本田宗一郎社長(当時)は、自ら菜っ葉服を着て、朝早くからオートバイのショックアブソーバーのパイプを磨いていた。ちょっと見には工員さんにしか見えなかった。 続きを読む

飯を食うために

どんなご立派な会社でも、昔は年に1人か2人くらい、鬱病で休暇を取ったりしていた。しかし、最近のマスコミの情報では、「なんちゃって鬱病」という訳の分からない理由で休暇や離職をする人が、以前に比べ10倍にもなるという。もちろん、現在は昔と時代背景が違うといってしまえばそれまでだが、サラリーマン生活を50年も続けてやっていると、時代背景だけのせいにしてよいものかどうか考えざるを得ない。 続きを読む