日本の雑草

先日、NHKの「仕事の流儀」で紹介されていた英国人のガーデンデザイナーの話です。彼は両親から渡された植物に関する本がきっかけで興味を持ち、色々勉強するうちに、日本には多様な固有種が多く存在することを知り、来日。日本に魅せられ、25年も滞在。現在は日本固有の植物(雑草類)を生かし、庭作りをやっている人です。 続きを読む

都会の樹木

冬になると木の葉が落ちてそれぞれ特徴ある木の樹形がよく見えてきます。例えば東京都で一番多い街路樹はイチョウですが、気になるのは最近一枚一枚の葉っぱが昔に比べて小さくなっているように思えます。

よく考えれば都会の樹木は過酷な環境でやっと生きているというのが現状ではないでしょうか。特に街路樹は道路の一部施設として樹木毎に仕様も決められていて、しっかり管理されているわけです。しかも大方の道路には、街路樹と平行して、電信柱が立ち、そこに電線や、通信ケーブルが、複雑にからみあって、その間を縫うようにして枝を伸ばしています。 続きを読む

人間に見えているもの

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

自分のマンションの植栽を担当していて、花や植物の啓蒙的意味合いで、マンション内に、毎週、季節の植物を文化史的な立場から、ちょっとした随筆調の文書を書いています。

昨年秋に、紅葉や黄葉がなぜ起きるのかの解説を書いていて、生物の世界から突然、物理の世界に入り込んでしまいました。まず、なぜ紅葉が赤くなるのかを説明する前に、そもそも赤く見えるということはどういう事なのか?というところから始めて、昔の物理の教科書を引っ張り出して、記事を書きました。 続きを読む