社長と副社長(1)

どこの会社でも社長や副社長がいる。しかし、この二つの役職は大変な違いがあるらしい。

私は一部上場企業の社長や副社長になったことがないから判りませんが、なった方々の愚痴を聞くお相手は何度もしたことがあるので、多分そうなんでしょうね?と他人事としておもしろおかしく聞いて差し上げる。 続きを読む

会社の存亡を賭けたシナリオ

ある重要なプロジェクトを、クローズするためのシナリオを書かされたことがある。社内でも色々利害関係もあり、そんなことを配慮すると、ちゃんとしたシナリオにはならないし、仮に実施してもうまく行くはずがない。そこで一番過激なシナリオを書き、極秘裏に部長にドラフトを提出し、ご意見を伺った。部長曰く、「君、これは少し過激すぎないか? もう少し柔らかい書き方が出来ないか?」と言うので、本質的なところは替えずに、単に表現だけを書き換えて最終原稿とした。 続きを読む

会社役員と担当者の直接対決

上司と部下の関係では一般論を書きましたが、時には自分の立場からはかけ離れた社長や会社役員と直接対決せざるを得ない場面も一生に一度や二度はあるかも知れません。大体そんな時は、自分が非常に不利な立場とか、断崖絶壁に立たされるケースなどが想定されます。その様な場合は、自分が悪くなくても普通のサラリーマンなら、「申し訳ございません」とか「以後気をつけます」とか訳の分からない日本文化の見本のようなことを言って、うやむやに終わらすケースが多いはずです。あまりお勧めしませんが、その日本的解決方法でないやり方を少しご紹介しておきます。 続きを読む

海外でのリスクマネジメント

海外の現場で、民間企業であれ個人ベースであれ、仕事をする以上、残念ながらアルジェリアのような事故が起きるのはやむを得ないことです。事故が起こってから、マスコミなどが「国家として何が出来るのか」とか、「政府は国民を守るために最大の支援をすべきだ」とか、型どおりのことを報道しています。勿論外務省や現地政府などもそれなりの対策はしてくれるでしょうが、所詮我々は民間として経済原則で現地に赴いているわけで、基本は自己責任がスタートです。 続きを読む

物を売るのか、人を売るのか

最近の物売りは会社のOB名簿などで調べて、片っ端からいきなり電話で、「金融商品や保険、不動産などいりませんか? 興味ありませんか?」と聞いてくる。暇なときにはからかい半分で応対するが、あんなコンタクトで商売になるものかと、人ごとながら心配になってしまいます。

物を売るというのは、色々な意味で商売の原点です。黙っていても売れるような差別化された商品なら別ですが、販売競争の激しい世界ではそう簡単ではありません。そんないくつかの経験をご紹介していきます。 続きを読む

利益とは何か?

新入生の頃、社長に「君、利益とはなんだか知っているかね?」と聞かれ、若気の至りで、「当然安く仕入れて、出来るだけ高く売るのが利益でしょう」と答えたことがあった。それを聞いて、社長は「それは違う。相手のために一生懸命尽くしてあげれば、何時かは何かの形で返ってくる。それが利益というものです」と言われた。その時は、「そんなこと言っていたら、商売なんかにならない」と考えていた。 続きを読む

サラリーマンあれこれ

まもなく4月1日になると、やっとの思いで就活を終えて、希望と不安を抱きながら、新入生は社会人という人生を歩み始めることになります。所詮時代は変わっても、人間の本質は変わらないと勝手に思い込んでいるので、現代に参考になるかどうかはわかりませんが、長年サラリーマンをやり、国の内外で経験させてもらった、サラリーマンに関係ある色々な内容(商売、信用、会社など)をご紹介しようと思います。 続きを読む